strings_classicのブログ

弦楽器が好きなちょっとオタクな私のブログです

バイブレーション ぶるぶるっと うーんこれはいい振動ですよ

おはようございます。

 

なんのこっちゃみたいなタイトルですみません。

以前の記事で、楽器を鳴らすお話をしましたね。

 

strings-classic.hatenablog.com

 開放弦をよく鳴らす練習の大切さについて触れていました。

 

ここで オタク クイズです。

ヴァイオリンの表板と裏板ですが、どちらが固い板でしょうか。

 

だららららららら(ドラムロールの音のつもり)

 

答えは、裏板が固いんです!

表板の方が柔らかぁ~

 

表板と裏板を繋ぐ柱が魂柱です。(こんちゅう)

表板の上に載った駒から振動が魂柱を通って裏板に振動が伝えられ、

裏板の振動がまた表板に伝わり、柔らかい表板がさらに振動を

増幅し遠くへ飛ばします。スピーカーのコーン紙のようですね。

そしてf字孔といわれる穴が、更に音量を稼ぎます。

表面積が多いほうが振動を伝えられますが、穴がないと音がでかくならない

ので、必要最小限の穴をあけると、この形になるらしいです。

また、魂柱は接着していないため、位置を直したりするためにも

f字孔は必要です。

裏板が固くないと、音を飛ばせないらしいです。

あと、ヴァイオリンの音は、いったん空中に1mぐらい飛んで、

それから正面の方へ飛んでいくらしいです。

構え方だいじなんです。

 

ヴァイオリンを落としたり、強い振動を与えると、この魂柱が

ずれてしまうことがあります。ある日急に音が鳴らなくなったら

魂柱の調整が必要かもしれませんよ。

 

なにしろ、弦の強い張力がかかっていますので、

弦を急に全て外したりして魂柱がずれるような可能性もあるらしいです。

特にチェロのような楽器の場合らしいです。 

 

さて本題です。

開放弦を鳴らしているところをよく観察すると、

一定の幅で左右に振動していることがわかります。

支点である駒ともう一つの支点である、ネックのところの4つの溝が

刻まれているところをナットといいます。この距離が長いほうが

振動の幅が大きくなります。

開放弦の練習では、この幅をなるべく大きく一定の幅で弾くようにすると

よい振動が起きます。弓で押さえつけると振動しなくなるんですよ。

 

この振動が駒から表板、魂柱、裏板へと伝わるよう意識して

鳴らすようにしましょう。誰かに聴いてもらいながら、やるといいかも。

 

コントラの先生で、素敵な先生がいて、すらっとしたスタイルのよい

女性なのですが、この方がコントラを弾くと、ステージの床板が

振動するんです。それが凄くて、気持ちいいんですよ。

バッハだとか、低弦が際立った動きをする場合、

モーツァルトもそうですが、もう、低弦に支えられて、

音を出す感じ、底上げ感あります。うえいうえい!

おーっ気持ちいい。 

これがよいバイブレーションなんでしょうね。

 

ヴァイオリンでも、自分の発生させているバイブレーションを

感じながら、練習するとよいと思います。

部屋を鳴らすとはまさにそれです。

 

余談ですが、

 魂柱を動かすのは、こんな金具です。

 

 でも、職人さんに依頼してくださいね。

ポイントは入らないからといって、叩いてはダメだそうです。

魂柱は、表板や裏板のカーブしている内面に併せて削ってあります。

回転すると当然入らなくなります。

それを横から叩くと、魂柱が表板の裏側を凹ませてしまうので、

板によくないですよね・・・

 

最後に

masayo21さん、AriettaPianoさん、kiborigumaさん

☆ありがとうございました。

 励みになります。