strings_classicのブログ

弦楽器が好きなちょっとオタクな私のブログです

バイオリンの材料

こんばんはぁ

 

早速、悪いニュースなんですよ。ドロミテのバイオリンの森が壊滅したという話なんです。異常気象が続いてますからね・・・復旧には200年かかるとか。材料費が高騰するかもしれませんね。下は情報ソースです。すこし古い話ですみません。

 

news.goo.ne.jp

 

つい最近まで、ドロミテとヨセミテの違いが分かってなかったんです。ドロミテが北東イタリアで、ヨセミテアメリカのカルフォルニアなんですね。ヨセミテアメリカのネイティブ、つまりインディアンとむかし呼ばれていた人達の言葉で、殺人者という意味だそうです。そこに住んでた部族を別の部族がそう呼んでいたからついたらしいです。ドロミテはイタリア語でドロマイトという鉱物を発見した地質学者のドロミューさんからついた名前だそうですよ。ドロマイトプラスターという建築材料があるのですが、それがドロマイトを焼いてつくるものだそうです。イメージは漆喰に似てる感じですね。

 

バイオリンの表板は、このドロミテでとれる、スプルース(ヨーロッパトウヒ)が最高だそうです。ストラディバリがここの木を使ったそうです。スプルースは表板として使われます。いわゆる響き板ですね。実際に伐採されてからすぐに製作に使われるわけではないので、よく乾燥させて長く保存してからです。数十年は寝かします。だから、すぐに材料がなくて困ることにはならないでしょう。またすべてがドロミテ産というわけではないし、裏板とか側板、そしてネックはカエデ、メープル材ですから、ドロミテのトウヒだけでできているわけではないです。

 

だから、影響は限定的じゃないかなと思っています。いや願っています。あと、スプルースはバイオリンだけでなく、ピアノの響き板にも使われているので、材料の大きい分だけ、ピアノのほうがやばいかも。いずれにせよ、情報がまだ少なく、私ではわかりかねますって感じです。

 

実際はどうなんでしょうね?皆さんも気になりませんかぁ? 

 

現在、クレモナで実際にヴァイオリンに使われている板は、クレモナのある製作家がおさえていて、ほかの製作家にわけているらしいですから、その板を使うといいヴァイオリンが作れるらしいです。

 

クレモナでなくても、各都市の著名な製作家は、昔からのいい材料を確保しているので、その板を引き継いだ製作家がやはりいい楽器をつくれるんですね。日本人はどうもクレモナに固執しているようですけど、クレモナ以外の楽器だっていいんですよね。一番大事なもの一つは、まずはどんな材料かというところから始まるんでしょう。

 

クレモナは一度製作家の工房が途絶えましたが、それを製作家の学校を作って育てて現在の隆盛があるわけですね。頭がさがります。

 

なんだか取り留めのない話になってしまいましたが、今夜はこれで失礼します。

おやすみなさい。