strings_classicのブログ

弦楽器が好きなちょっとオタクな私のブログです

君ぃ いい体してるね~ ○○○に入らない?

お疲れ様ですぅ~

 

タイトル、ピーンときましたか?そう、自衛隊への勧誘って、本当にあるのでしょうか?都市伝説として理解しておりますが、これは、いわゆるアメリカだとリクルーティングですよね。リクルートという言葉はもともと軍隊用語だったようです。兵隊の補充のためのことのようですよ。というと何故か、兵隊にとられて帰ってこない息子を思うアイルランド民謡を思い出します。ケルティックウーマンのライブが秀逸でした。そう「ダニーボーイ」です。悲しい歌詞ですよね。太古からこういうのが繰り返されてきたわけで、戦争はいい加減にやめてほしいです。

 

ニュー・ジャーニー~新しい旅立ち~

ニュー・ジャーニー~新しい旅立ち~

 

 多分これだと思いますが、ようつべで沢山みれますよ。私的には、ハイリー・ウェステンラの声が好きです。こういう声に生まれてたら人生変わってたよなぁ・・・あ、ついでにあの美貌もほしいです・・・あと、ダニーボーイを出だしのリード歌う人、すごぁーい甘い声。アニメ声をはるかに凌ぐ可愛さです。反則的かわいさです。

 

おっと脱線しました。まぁ、自衛隊の「お兄ちゃん、いい体してるね~・・・」と同じような勧誘が音楽大学でも行われているという事実があります。( ゚Д゚) 都市伝説じゃないんですよ。それは、音大入試で、バイオリン専攻希望の学生にかかる声です。

 

君~ 太い、いい音出してるね~ ヴィオラに転向しない?ヴィオラなら一発合格だよ~君のG線の音いいよ~(ヴァイオリンの一番低い弦はG(げー)線といいます。)ヴィオラに向いてるかもしれない。ヴィオラなら首席になれるかもよ(人いないからでしょ?)なんか体格のいい人が言われてるように感じます。私もいわれ・・・

 

本当、ヴィオラ向きな音を出していると、言われてしまう囁きです。実際、ヴィオラ希望者は少ないので、大学側としてはヴィオラで取れたら助かるわけです。また、合否ラインすれすれの人だったら、悪魔のささやきに感じちゃうわけですよね。

 

実際、弦楽四重奏のレッスンって全員必要な単位だったりするのですが、年によっては、ヴィオラ専攻生ゼロの年もあり、そうなるとヴァイオリンの人が交代でヴィオラ弾かなければならなくなります。ヴァイオリンやってるとヴィオラってすぐに音程とれるし、違和感なくヴァイオリンと持ち替えできます。その逆も然りです。もちろん40センチを超えるような大きなサイズだと、体格的に厳しくなりますけど。いい音なるし、低弦のふくよかさがまた溜まらないんで、遊びで弾く分には楽しいです。まぁ、40cmがヴィオラの基準サイズらしいですけどね。うち的には、38cmでも大変です。でも楽しい楽器なんです。

 

でもみんな嫌なんです。何故かって?

 

そりゃ、楽譜ですよ。ハ音記号です。Bみたいな記号です。5線の中央がドの音(ハ)なので、簡単によめるようで・・・いや、実は殆どやらないから、簡単じゃないし、事前にさっとみて初見でぱっとは さらえないから、準備に時間かかるし、大きい楽器だと厚みもあるので、顎が痛くなったり、場合によっては肩当いらないぐらいなので、肩当無しで演奏すると、鎖骨とかあたって痛いし、なにしろ疲れます。うちの家にあるヴィオラは42センチぐらいあるので、でかいです。でかい楽器は疲れます。

 

ヴァイオリンやってると、左顎の下に青痣ができます。ヴィオラやると確実に痣がひどくなると思います・・・多分。でも幸いなことに、カルテットのレッスンでヴィオラをやったことがなく、ラッキーなんですよね。でも痣がなくなることはないんですけど・・・バロック時代は、顎で挟まないで演奏してたんですよね・・・だから痣はできなかったんでしょうね・・・

 

 カトリックの司祭だったヴィヴァルディが、孤児院で女子に楽器を教えて、女子オケつくって、貴族やお金持ちをコンサートに呼んで、いい嫁ぎ先を見つけてたという有名な話があるのですが、えーっ、みんな痣ができててもお嫁さんになれたんだぁ、いいんだぁって思ってましたが、バロック時代は顎に挟まないんですよね。

 

ちびっこのころ、この話を知ったとき、肩当も使わなかったという話をもとに、一回顎に挟まないで弾こうとしたのですが、無理でした。ヴィブラートできませんでした。鈴木メソードで、ヴィヴァルディのアーモール(A moll) 前期中等科の卒業曲、協奏曲イ短調RV.356をやったときだったと思います。この時にヴィヴァルディスタイルという弾き方を習いました。(習わないところもあるようです)四分音符程度の長さの音なら、一音一音を返して全弓で素早く弾きます。あの有名な出だしです。そういう弾き方してたらしいです。結構勢いよく長く動かすものだから、恰好いいんですよ。あまり圧をかけないで弓のスピードでって感じです。まぁ当時の弓のデザインもかなり違いますからね。で、ヴィブラートしようとしたのですが、できなかったです。

 

さて、ヴィブラートについてですが、アッコルドさんの記事によると、実際には過去でも装飾音の一つとしてあったそうなので、よくある古楽はヴィブラートをしないというのは間違いなんだそう。1800年前後のころが一番ヴィブラートが使用されなかったとか。悪魔のトリルで有名なタルティーニの話しでは、ヴィブラートはなるべくしないようにという指示があるそうです。タルティーニが亡くなったのが1770年ですから、先程の話と合致しますね。謎だぁ・・・どうやって顎に挟まないでVIBかけるのだろう・・・ヴィヴァルディはタルティーニより30年ぐらい前に亡くなってますので、ヴィブラートは使ってたようです。このあたりの文献を探しているのですが、ちょっと見つからないです。もやもやしてます。

 

今度音楽史の先生に聴いてみようっと。同様にもやもや謎なのが、チェロの、エンドピンが無かったから股で挟んでた話しです。果たしてどの時代のどの曲なのか、今一よくわからないです。おそらくヴィオラ・ダ・ガンバなんでしょう。勉強することって沢山ありますよね・・・オタクの道は険しい。

 

最後に、sop-masumiさま、HYTSさま、masayo21さま、お星さまありがとうございます。やる気でます! 頭の中でモーツァルトのキラキラ星変奏曲が流れます。