strings_classicのブログ

弦楽器が好きなちょっとオタクな私のブログです

スコルダトゥーラって チートなの???

 おはようございますぅ~

今朝は練習する気まんまんですぅ~あんまり早いと近所迷惑なので、まだ伏兵的な感じで息をひそめて待ち構えているわけなんですぅ。獲物を待ち伏せしてる猫ちゃんのような感じで、牙を研いでいます。そう、スナイパーで忍者でアサシンクリードのような私です。なんじゃそりぁ・・・

ビーバー:ロザリオのソナタ(2CD) [Import] (ROSARY SONATAS|ROSARY SONATAS)

ビーバー:ロザリオのソナタ(2CD) [Import] (ROSARY SONATAS|ROSARY SONATAS)

 

これって、すごく勉強になるCDです。スコルダトゥーラの解説が2枚目の最後に音声であります。チートと書きましたが、普通の調弦方法であるEADGではなく、別の音で調弦することにより、超難曲が簡単になってしまうという、ネトゲーのチートプログラムのような状態で、俺ツエー、無双じゃんみたいな状態になることです。

 

パガニーニの1番も、スコルダトゥーラが使われたらしいのですが、ちょっと、真似したいなぁ・・・でも調弦を変えるとすぐばれますから、試験にうからず、不合格で留年で寂しいことになりますから、ずるはだめなんですよ!はいっ!(;一_一)

 

スコルダトゥーラは麻薬のような魅力がありますよね。でもビーバーの時代なら、それが当たり前だったのでしょうから、問題はありませんよね。古楽の人なら、正々堂々とスコルダトゥーラを使えるのですよ。古楽派でない、うちは使ったことありませんけどね。でも興味はあります。この中には有名な無伴奏曲もあります。パッサカリアです。スペインに起源を音楽形式のひとつですが、うまく言えません。演奏はイギリスの古楽ヴァイオリニストのアンドリュー・マンゼさんです。この人うまいですよ。全曲聴くのはすごい集中力が必要ですが、お休みの日の朝とかに合いそう。

 

カトリックの信徒として、すこし説明をします。ここでいう、ロザリオとは、バラの花束の意味です。バラの花束は、マリア様に捧げるものです、ロザリオという名前の数珠のようなもので、お祈りを数えていくのです。この言葉で紡いだものがバラの花束で、この束をマリア様に捧げるのです。この数珠は、カトリック信徒にとっては大事なものです。

 

 

うーん、アマゾンってなんでも買えるんですね・・・ネックレスとありますが、本来は首にかけるものではありません。信徒のほとんどがこれを持ってるように思いますけど。それほど大事なものです。もちろん、神父さまに聖別していただかないと、ただの飾りになります。前にですが、長崎の原爆資料館で、溶けたロザリオが展示されているのを見たことがあります。 思わずポケットに入っているロザリオを握りしめてしまいました。恐ろしい感覚が全身を駆け抜け、いいようのしれない気持ちで悲しくなりました。キリスト教徒がしいたげられたり、弾圧されたりすることがあるたびに感じる気持ちです。私は、日本人であるまえに、カトリックの信徒です。迫害はすべて私たちの身に起こったことのように感じます。教会に逃げて隠れていた人たちが殺されるような事件があると、私の体や魂が痛みます。遠くの親戚より近くの他人ではないですが近くの日本人より、遠くのキリスト教徒のほうが、近いんです。子供のころ、中国の教会で迫害があり、お御堂の十字架が切って落とされる映像がTVでいくつも流れたことがありました。つらかったです。痛感したわけです。

 

浦上は聖地です。信徒発見で信仰告白して身ばれして江戸幕府の弾圧により、600人がなくなりました。そして、その浦上の信徒の上に原爆が落とされ、信徒8500人が亡くなりました。かれらが250年間待ち望んでいてやっと手に入れた社会というかコミュニティは、一瞬にして壊滅しました。本来は小倉に落とされる予定だったのに、よりによって長崎に、しかもカトリックの信徒ばかりの地域に原爆は落ちました。

 

信徒発見はこの本がおすすめです。

神父発見 (聖母文庫)

神父発見 (聖母文庫)

 

 

有名な永井博士という人がいました。長崎大学医学部で先生だったんです。住まいは浦上です。原爆投下後、急患対応でずっと家に帰れなかったのですが、一段落してやっと帰宅したら、そこは一面焼け野原でした。台所だったところを探して、やっと見つけたのは、奥さんの使っていたロザリオの溶けた鎖だけだったそうです。

 

おすすめはこの本でしょうか。

この子を残して (アルバ文庫)

この子を残して (アルバ文庫)

 

信徒にとってロザリオがどれだけ大事かお分かり頂けたかもしれませんね。それはヨーロッパの人にとっても同じだと思います。あ、むこうが本家ですよね。えへへ。

 

ロザリオのソナタ、おすすめですよ。ではでは