strings_classicのブログ

弦楽器が好きなちょっとオタクな私のブログです

シューベルトに漂う死のイメージ

メメント モリ memento mori

 

 中世フランスのシトー会修道院は、厳格な規律で有名でしたが、修道士同士の挨拶は、上記に掲げた「メメント・モリ」(直訳は死を覚えましょうでしょうか。)でした。

 つい最近まで人類は死と隣り合わせの生活をしていましたよね。音楽家も同じで、若くして亡くなった人は沢山います。モーツァルトもそうですし、シューベルトもそうですよね。バッハだって子供は沢山(20人)できましたけど、半分が成人する前に亡くなったそうですし。奥さんだって死別して再婚していますしね。

 メメント・モリは、死に備えて行動しましょうといった意味だったんですね。いつ死ぬかわからない状態ですから、心をきれいな状態、罪がない状態にしていないと、地獄行きですから、中世の人にとっては死活問題です。( ゚Д゚) よく懺悔という言葉が使われていますが、カトリック教会では使っておりません。告解といいます。神父様に罪を告白し、許していただく(神様の代わりに赦すことが認められています)赦しの秘跡と呼びます。これを受けないと地獄です・・・あの、マルティン・ルターでさえ亡くなる前に告解したそうですから、万が一の保険だったのでしょうか。

 

 さてシューベルトですが、どうも死のイメージがつきまっとているように私は感じます。まぁ題材にした詩とかがどうしても死の結末とかが多いから、仕方ないのでしょう。例えば、弦楽四重奏曲の「死と乙女」、これ難曲でかなり演奏難易度高いですよね。歌曲でも同じく「死と乙女」も悲しい内容です。まぁアメリカのなんでも無理やりハッピーエンドにする文化よりはいいですけど。「美しき水車小屋の娘」もそうですよね。あげあげしておいて、突き落すような・・・「冬の旅」なんか長調の曲殆どないし。低空飛行で・・・あっいいとこありそう・・・でもないみたいな。

 

 うちの父、冬になるとシューベルトの冬の旅をヘヴィロテします。このジャケットのやつです。大声で歌うんですよ・・・本人は小さく歌っているつもりですが・・・ほかにもディースカウの全集がボックスであって、そっちもよく聴いてます。 

シューベルト:歌曲集「冬の旅」全曲

シューベルト:歌曲集「冬の旅」全曲

 

 シューベルトはウィーン郊外に生まれていますから、南のほうですよね。概して明るくて温和な人が多いイメージですけど、なんだか、歌曲はどいつーって感じの北のイメージがあります。なんででしょう。偏見なんでしょうけど、まぁウィーン以外はいったことがないので、ドイツもいってみたいですぅ。子牛のカツレツは2度と食べたくないです。胃もたれすごいですぅ。さてどよーんとしたところで。

 父から教えてもらったすごいヨーデル歌手ご紹介いたしますね~一度聴いてみてくださいなぁ。私の南ドイツのイメージそのものです。超絶技巧です。 シューベルトはフランツでしたけど、この人はフランツル・ラングという人です。残念ながら亡くなってます。アルプスっぽい民族衣装で、格好いいでしょ?ビールの飲みすぎみたいなお腹が素敵ですw パパみたい。おっと、パパ活女子みたいで人前では使わないようにしてるんです。うちの父のお腹もビール腹です。3分ぐらいなので、絶対聴いてね!

 


Franzl Lang - Einen Jodler hör i gern

 

 さて、気分も明るくなったところで、、、シューベルトはドイツリート(歌曲)の創始者といっていいでしょうね。沢山の歌曲を書いてます。31歳という若さで亡くならなければ、もっと多くの分野で成功をおさめたことでしょう。

 ドイツ語勉強しないとなぁ・・・明日は1限からイタ語です。で、2限がドイツ語なんですよ。土曜日休みたい・・・もうこれ以上単位は落とせません!(T_T) 

 

最後に、ドイツリートで一番好きな歌手は、やはり、テノールのペーター・シュライヤーですよ。アマゾンでは売ってないようですね・・・シューベルト歌曲集というCDです。見つけられないので、今度写真アップしますね~

 

ではでは またよろ~