strings_classicのブログ

弦楽器が好きなちょっとオタクな私のブログです

余は、ブランデンブルク辺境伯クリスティアン・ルートヴィヒなるぞ

 も、も、もしかしたら、人類の至上の宝である楽譜をもらってたのに、一回も演奏しないで、うっぱらったのは、余であるのか。迂闊じゃったぞい。ま、あれだ、もう余は天に召されておるからのう・・・余のあずかり知らんことじゃ・・・

 うん、そうじゃ、うったのはわしではないぞよ。余か?わしはブランデンブルク辺境伯クリスティアン・ルートヴィヒじゃ。ルーちゃんてよんでもよいぞ!

 

 いいヘッドフォンとかで、この曲を聴いていると、至福の時を過ごせます。バッハの最高傑作のひとつです。荘厳で気高く、自然に心に流れてくる天上の調べのようです。(なんかモーツァルトへの評価のようですねw)

 でも、バッハの作曲技法を詰め合わせた高級お歳暮セットみたいな立派な贈り物の楽譜も、演奏される機会がないまま、辺境伯の死後に売られてしまったようです。

 (先生にお歳暮送らないとなぁ・・・毎回父が悩んでます。ことしはこれを数本でいいかなぁと言ってます。お歳暮って12/13~12/20に送るものだそうですよ) これスパークリングだから甘ったるくなく、でも香りがよくって美味しいんですよね。つい飲みすぎて悪酔いします。だれかお歳暮でくれないかなぁ・・・そういや頂いたことがない。まぁ社会的地位なっしんぐだからなぁ・・・学生ですからね。

  さて、実際、辺境伯の抱えている楽団は小規模で、この豪華なお歳暮曲は演奏できなかったらしいです。まぁ、バッハの魂胆は就職だったそうですよ。お主も悪よの~

 いずれにせよ、この楽譜が再発見されてよかったですね~

 

 辺境伯とか かっこいいです・・・神聖ローマ帝国とか大好きです。辺境伯ってもともと役職なんだそうですよ。帝国の領土境界におかれた軍団の指揮者が辺境伯という役職だそうです。中央のコントロールが届きにくいですし、いざ紛争が始まると即、自己判断で戦わないといけないから、独立国家のような様相を示すらしいです。強そう。

 

 いや~本当に気持ちい~い。いいヘッドフォンですと、分解性能が高く、各パートの音がよく聴こえるので、楽曲の立体構成がよく把握できます。

 自分がオケとかで演奏するとき、特にコントラバスやチェロなどの低弦を聴きながらドライブするように自分のパートを弾くのが好きです。気持ちよすぎです。

 特にバッハの低弦の動き、フレージングは、コードの流れというか、音楽の方向性を導いていくので、ま、電車のような感じですかね~レールにのって空気抵抗ゼロで滑っていく感じです。てなことをヘッドフォンで聴きながら考えていました。

 

 私のヘッドフォンはこれです。父のお古です。クローズタイプでないので、長時間聴いても疲れないですが、音が漏れるので電車ではつかえません。AKGオーストリアのメーカーなのですが、最近は中国で作っているらしいです。それのほうが儲かるんでしょうね。まぁヨーロッパの弦楽器も弓も、中国でつくったものを輸入してラベル貼って出しているところもいくつもありますからね。結論、いいものはいい。中国のレベルの上昇というか、レベルはもう一流なんですね。

 

 

 ブランデンブルク協奏曲というのは、現代のコンチェルトというイメージとは違います。むしろコンチェルトグロッソというジャンルですよね~コンチェルトグロッソで有名なのはヴィヴァルディです。コレルリ創始者のようですけどね。ソロを演奏するチームと伴奏チームが交互に演奏していく形式です。

 コレルリが、初めて楽譜をみんなに示したとき、楽団のメンバーが、

「これムリ」って言ったそうな・・・嘘です! このネタ流行らないよね・・・小学生には受けるかも。お教室で使ってみたいなぁ~自分のクラスが欲しいなぁ

 

  バイザウェイ、もしも、初めてブランデンブルクをお聴きになるのなら、うちの聴いてる、おすすめはこれです。

バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲)

バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲)

  • アーティスト: イ・ムジチ合奏団,バッハ,アーヨ(フェリックス),ショルツ(ヤノーシュ),ヴァイス(カール),アンドレ(モーリス),ブリュッヘン(フランス),ラリュー(マクサンス),ペンツェル(エリック),ホリガー(ハインツ),ビンゲルデン(ジャネット・ファン)
  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1997/09/03
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る
 

 

 古楽的なアプローチですと、有名なところで、グスタフ・レオンハルト指揮のクイケン兄弟、ブリュッヘンビルスマらが参加したCDがあります。あまり聴きなれない人には向いてないと思います。テンポが速く、またホーンセクションがちょっと癖があるというか、一番気になるのは、全体的なバランスです。ファンダメンタリストの集まりですからね・・・学究的なんでしょうね。これですね・・・

 

バッハ/ブランデンブルク協奏曲<全曲>

バッハ/ブランデンブルク協奏曲<全曲>

 

で、ご注意いただきたいのは、これですよ。 

ジャケが違うのですが、上のCDと内容一緒です。とちらも1976年の録音です。父はこれも買ってしまって、自分の不注意を棚にあげ、詐欺だとつぶやいていましたぁ・・・

 レオンハルトは、少し前にご紹介した、チェンバロの名手ですよ。少人数に絞っていて、当時の編成に近いのでしょうね。

 

  一番最初にご紹介したイムジチ合奏団は、日本では超人気者の楽団だったそうです。よくはわかりませんが、昭和のクラシックを聴く家庭では、必ず一枚はLPがあったかもしれないと父は言ってます。しかもヴィヴァルディの四季でです。名曲アルバムみたいなLPセットに入ってたんでしょうか。

 

 テンポはゆったりしてます。また全体のバランスがよく、聴いていて違和感を感じにくいと思います。管楽器の音が大きくなく、うちでも、父がBGM的に部屋でかけているのがイムジチのブランデンブルクでした。だから耳に慣れているので、一番好きなんでしょうね。ここでもブリュッヘンが参加してます。リコーダーの名手なんです。他にも管楽器の名手の名がずらり並んでいるらしいです。ホリガーもいるんですね・・・オーボエの名手です。

 

 古楽でバランスがとれているのなら、コープマンのブランデンブルクかもしれませんね。ジャケットも いったい何のジャンルやら不明な怪しげ感がいいです。コープマンさんは、このポーズ気に入っているみたいです。他のジャケット、バッハのチェンバロ協奏曲集でも同じポーズで横向いてます。

 

バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全6曲)

バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全6曲)

 

 テンポは速いです。管とのバランスもとれていて、きれいです。まぁレオンハルトと変わらない感じなのですが・・・テンポにしろピッチにしろほぼ同じですね。でも管弦のバランスがいい感じです。楽器が違うのかなぁ。このあたりの知識が弱いんですね。

 

 でもなんでこんなびっくり顔してるんだろう。スタジオで撮ってるんですよね・・・

 コープマンさんはなんでこんな表情なのかなぁ・・・気になるぅ~

 

 これですよ。超名盤らしいです。 うちにあるけど聴いたことないんだなぁ~これ

バッハ:チェンバロ協奏曲全集1

バッハ:チェンバロ協奏曲全集1

 

  ま、最近のわたしの最近のヘヴィロテは、BCJのバッハ・チェンバロ協奏曲集ですけどね~ この盤の良さはまた次回ということで。話すこと沢山あるんだぞ~