涙涸れるまで
昨日、がけ崩れで高校生が亡くなられましたね。
ご冥福をお祈りいたします。普通に通学で歩いていたんでしょうか。
お母様やご家族の悲しみはどれほどでしょう・・・
きっと剣で胸を刺し貫かれるような痛みでしょうね。
グレゴリオ聖歌のスタバ―トマーテルも同じように
母の悲しみを歌っています。
スタバ―ト・マーテル・ドロローサ
悲しみにくれる母は立ち尽くしている
キリストが磔にかけられた時、それを傍らで見ている
最近、これよく聴いてます。
この場面は、まだ磔けられたままのキリストを見上げているところです。
バチカンの聖堂の中に、有名なミケランジェロの彫刻、ピエタがありますが、
あれは、十字架から降ろされたイエスを膝に載せて悲しむ場面ですね。
以前も書きましたが、このご像のレプリカが目白のカテドラルにあります。
でも、あまり好きではありません。マリア様の感情が見えない?伝わりにくいからです。もしかしたら、涙が枯れ果てたからかもしれませんが。
やはり、カルトンのピエタのほうが、いいなぁと思います。下のリンクです。ルーブル美術館ですよ。でも日本語です。
はじめて見た時はショックでした。
宗教曲の演奏には、楽曲や文化の背景への深い理解が必要ですね。
スタバ―ト・マーテル・ドロローサは、聖歌の歌い出しのラテン語の歌詞です。
「夢ならばどれほどよかったでしょう」みたいな感じですね(「レモン」より)
同名異曲は沢山あります。そのうちの一つがペルゴレージの上掲のCDです。
今まで知らなかったのですが、イタリア歌曲集にある、「ニーナ」という曲、ペルゴレージ作とされていたのですが、実は違う人だったそうですよ。音高では、イタリア歌曲集(1と2がありますが、学校では1だけでした)から好きな曲を選んで中間や期末試験でやってました。ニーナはどうやら死んでしまったようですが、この曲をどのように歌うのか考えましたね。
ペルゴレージは26歳で亡くなっています。
冒頭の高校生は18歳だったそうです。色々と死について考えてしまった私でした。取り留めない感じでごめんなさい。