strings_classicのブログ

弦楽器が好きなちょっとオタクな私のブログです

超絶技巧な曲

こんにちはぁ~(*^_^*)

 

超絶技巧練習曲は嫌いです。でも避けて通れないのがヴァイオリン専攻のつらさです。

 

 エルンスト、パガニーニなどは最たるものでしょうね。まず、弾けるようになるのに恐ろしく時間がかかります。さらに音楽的に表現するために熟成が必要です。技術の難易度の高い曲は、技術ばかり気を付けて弾くと、えてして散漫な印象を聴く側は持ちます。しかも、弾き続けないと技術が追い付かなくなるし、熟成するにはもっと弾き込まないとでしょうし、曲の背景や歴史も踏まえた上でどう表現してまとめるかという作業が必要です。これらの曲は最高峰でありますが、みなさんいきなり山を登るわけではないので、これまで習得してきた技術と向き合い、何ができて何ができないか整理する必要があります。できない技術はこれらの曲をやるときに身に着けるようにするのです。

 

 メソードですと通して弾けると次の曲とか進みたくなるのですが、なかなか先生がOKを出さない場合があります。**ちゃんはもう3巻終わったってよ・・・子ども心に悔しかった記憶があります。メソードの曲順は今の曲が次の曲の技術的基礎になる重要なステップだったりすることが多いため、なかなか弾けてもOKを出さないんですよ。しかも時々復習で弾くということがあり、弾けなかったり外したり止まったりすると合格取り消しって言われちゃうんですよね。OKはもらっても、引き続き練習してねって感じです。高校生ぐらいのころから、時々、1巻からずっと弾き通すことを暇なときにやってます。これがまた楽しいんです。俯瞰するというか、鎮一先生の考える道筋というか。見えてくるように思います。いきなり超絶技巧へいくのではなく、技術的なステップが用意されているのがいいですよね。

 よくメソードで言われたのは、新しい曲をやる前に、前の曲をなるべく完璧にするということと、同じ調の曲を復習してさらっておくことです。やはり、鈴木鎮一先生のメソードは奥が深いですね。

 

 鈴木鎮一物語という漫画があります。これは、メソードの会員誌にずっと連載されていた漫画をまとめたものです。 面白いですよ。次の号がでるのが待ち遠しくて、わくわくしてみてたことを思い出しました。

音に心を、音にいのちを 世界の扉を開けた“鈴木鎮一”マンガ物語

音に心を、音にいのちを 世界の扉を開けた“鈴木鎮一”マンガ物語

 

 音高から音大にいくために、メソードを辞めてしまいましたが、やはり私の根幹にメソードがあります。 美しく鳴らすこと。心を込めること。大切にしています。真、善、美というのは、カトリックでよく言われることですが、鈴木鎮一先生もこの言葉を大事にしておられたようです。まぁ先生はカトリックでしたし。心の在り方が弦を鳴らすような感じでしょうか。

 

 よく脱線するお子様な私です。元に戻りまして、パガニーニの24のカプリスを録音しているツイマーマンの言葉ですが、意訳です。ものすごく毎日たくさん練習してなんとかやっと演奏できる曲の集まりとか。うーん、このアルバムは、中学生の時に参考にしてたので、古い録音かと思っていましたが、発売日は意外と最近ということで驚いてしまいます。ありえない。

パガニーニ:カプリース作品1(全24曲)

パガニーニ:カプリース作品1(全24曲)

 

 なぞが解けました。EMIのロゴが付いていたと思うので、私が聴いていたのは下のほうですね。再発売なんですね~ 

パガニーニ:カプリース作品1(全曲)

パガニーニ:カプリース作品1(全曲)

 

 この方も名手ですよね~。パールマンだと間違えて弾いている箇所とかありますけど。まぁキャラでしょうかね~。なんとなくですけど、パールマンって間違えても「てへぺろ」な感じがします。練習や参考にするなら、パールマンよりツィンマーマンかと思いますよ。

 

 しかし、このパガニーニのせいで、いやお蔭で、演奏方法が格段に進化しましたからね・・・どなたかのブログでタルティーニが超絶技巧なんてありました。その当時としてはそうだったのだと思います。

 タルティーニは夢で悪魔が弾いている曲を聴き、飛び起きてそれを楽譜にしたためたそうです。まぁ宣伝効果抜群ですよね。みんな聴きたくなります。それが「悪魔のトリル」です。お教室ではよく小学生が弾いてます。できる子はメソード7巻だとかの途中でも、教本外の曲を教わります。コンクール対策ですね。そういう曲を発表会で弾くので、格好いいんですよ。本人は必死ですけどね。早い子は、5巻あたりから教本外の素敵な曲を練習しだします。全員じゃなくて、コンクールとかに挑戦したい生徒さんだけですよ。先生が才能あるんじゃないかしらって見込んでいる場合、強制的ですね。親は喜ぶけど、子は嫌がります。はい。

 

 パガニーニの24のカプリースよりも難易度が高い曲がちらほらあるのが、エルンストです。エルンストのコンチェルトはパガニーニと比べれば簡単ですが、練習曲集はそうでもないのです。特に夏の名残のバラ、、、とか大変です。体操でいえば難易度GとかHクラスですよね・・・

 

 やはり、この衝撃のでびゅー盤ですよね。ライブです。アンコール曲でエルンストの夏の名残のバラを弾いてます。写真はあどけないのですが、演奏はすごぉ~です。

 

 あと、廃盤になっているようですが、15歳の時にパガニーニのコンチェルトを録音しています。表紙のお顔が中学生してるんですよ。でも演奏内容はすごぉ~

 

 今、同じ曲を弾いている私、やはり世界的なヴァイオリンプレイヤーと、田舎のちょっとバイオリンが弾ける程度の女子大生である自分と比べちゃいけませんが、この差に衝撃を受けます。 私が一番尊敬してて、目標としているのがみどりさんなんですよ。

 

 もとに戻りますが、エルンストのシューベルトの魔王は、ヒラリー・ハーンさんの超絶技巧をようつべで見ることができます。みどりさんの夏の名残のバラも、原曲であるアイルランド民謡の歌詞の内容をよく理解しておられて、いい仕上がりになっています。超絶技巧曲を技術だけでなく、歌わせて魅了するいいお手本ですよね。しかもライブ録音。うーん、さすがぁ~

 

 超絶技巧って、決して遠い道ではなくて、小さな一歩一歩を少しずつ上っていく先にあるものなのですよね~そう、練習あるのみ。千里の道も一歩からとはよく言ったmのです。ピアノもそうなんですけどね・・・二つの楽器なんて気力が続かないです。

 

 今日もピアノ練習できませんでした。反省です。リストの超絶技巧練習曲とか弾きたいです。今の状態じゃ無理無理、無駄無駄無駄無駄 じょじょっぽい感じですぅ・・・

 

 明日は一日お休みなので、ヴァイオリン5時間、ピアノ3時間練習するぞぉ~なんてな(わくさん風)