山の手線の ローレライ
小学生の頃だったと思うのですが、ローレライの歌をTVで見たんです。
ライン川の難所に、恋人に裏切られて絶望した女性が川に身を投げて、そのまま川の妖精になり、美しい歌を歌い、おびき寄せられた人を川底に引きずり込むという話です。
正直怖かったです。凄く・・・
まず、川に身を投げるって、すごく怖いです。大人の女性がどうしてそこまでするのって。それで、恨みを晴らさでおくべきかぁみたいな感じで地縛霊になって、祟りをおこすって、あんまりだし、理不尽ですよ。巻き込まれた人達もあんまりです・・・
レ・ミゼラブルのジャベールも川に身を投げますが、あれも理解できない怖さを感じます。なぜそこまで・・・人にも厳しいから自分にも厳しいのでしょうか。だったらやり直せばいいのに。司教様に燭台を上げたものといって、かばってもらって変われたジャンバルジャンと性格違うんですね。死んだらやり直せないもん。
ものすごい衝撃的なことに出会って、転回出来る人とできない人に分かれるのは、性格なのか何なのかわかりませんが、ジャベールも変わってほしかったなぁ。
ちょっと前というか、もう6年ぐらい前ですが、映画化されたレ・ミゼラブル、何回も見てます。DVD父が買ったので。小さい頃に劇団四季のミュージカルで何回か見てたけど、お年頃になって映画でみたから、映画の方がちゃんと体験した感じです。
フランス語で定冠詞プラス複数形の名詞ですから、レ・ミゼラブルは、悲惨な人達という意味のタイトルなんですよね。悲惨というかみじめというか。
もう、ファンティーヌ、幼いころのコゼット、エポニーヌ、ガブローシュ、思い出すだけで泣いてしまいます。でも、今の日本だって、同じような感じですよ。
映画の出だしは、海水につかりながら、船をドックの中に引っ張るところからですが、もうボロボロの服で、まさに奴隷でしたが、これは囚人を使って労働させているんですね。やってることは奴隷労働ですよ。
そんな感じの奴隷労働させるブラック企業とか、あるんですよね。山の手線とかに毎日乗っていても、殺伐としていて、皆辛そうですし、他の人に気を使えない人ばかりで、おかしな社会です。どこが日本凄いんでしょうか。悪い意味で凄くなってきてますけど。みんな奴隷労働している人ばかりなんでしょうか。給料いいけど奴隷労働の会社なんて沢山あるらしいし。
1限目に出るのが苦痛なのは、こんな異常な電車に乗らなければならないこともあります。わざと女性ばかりを狙ってぶつかってくる頭のおかしな若い男もいます。みたことあります。
他にもあちこちで爆発しそうな人ばかりです。気に入らないことばかりなんでしょうね。それを弱いほうにぶつけてくる体質って日本人に多い感じしませんか。弱い者いじめと同じ、自己責任論なんてまさに同じ根っこから来てると思います。
ストレスが溜まってくると、イライラというか、爆発しそうになりますよね。それを我慢して抱え込んでしまうと鬱になってしまうらしいです。爆発発散できる人はいいけど、優しい人は鬱になっちゃうんでしょうね。
そうそう、今日も、若いサラリーマンで大きなリュック式の鞄を背負ったままで、当然のように電車に乗ってる人がいたんですが、しかも多いんです。あれって、迷惑ですね。火でもつけてカチカチ山にしてろうかって思って、想像して、うひひって笑って、鬱憤を晴らしています。
ま、でも優しい人もいるし、まともな神経の人も乗っているので、回りがそういう人ばかりだと救われる気がします。
だいぶ脱線してしまいました。ローレライって岩の上に座っているらしいのですが、これが意外と高くて130mだそうですよ・・・なんかイメージと違います。岩が波間からちょっと出てて、その上に座ってるイメージなんですけど、それって実際にライン川の側にある彫刻のようです。それを子供の頃に見て刷り込まれたんでしょうね。
ローレライに関する曲は、いろいろあるようですが、クララ・シューマンにもローレライの曲があります。最近、クララに興味を覚えていて、CD音源を探しているのですが、歌曲のCDは、残念ながらまだ見つけていません。
Diana Damrau; "Die Lorelei"; Clara Schumann
綺麗な人、きれいなソプラノ、ローレライにぴったしですね。
本当、顔と声を私の( ゚Д゚)と交換してほしいなぁ・・・
ちょっと、そこの電車リュック男に告ぐ。
山の手線内で大きなリュックを背負ったままだと、うひひという笑い声がして、振り向くと、こんな感じのローレライこと美しい私に呼ばれて、カチカチ山にされちゃいますよ。