strings_classicのブログ

弦楽器が好きなちょっとオタクな私のブログです

悦楽のオペラ

 こんばんはぁ~

 

前々回、ヴィヴァルディについて触れましたが、彼もオペラを書いており、一時期は売れっ子で羽振りがよかったのですよ。でに、晩年は不幸が重なり、遠征先で興業ができないまま、病に倒れ、失意のうちに亡くなり、貧民墓地に葬られたそうです。ピエタ音楽院も辞めなきゃよかったと思います。やはり、オペラの魔力に憑りつかれたのでしょうか。教会に関する仕事をずっと続けていればよかったのにと伝記を読むと感じます。

 

実はかなりヴィヴァルディが好きなので、彼の最期を考えると悲しくなります。ピエタ音楽院は現在は存在しないのですが、跡地は、サンマルコ広場の東側、ドゥカーレから橋を2本超えたところにあります。サンマルコ広場はいったことがあるのですが、ピエタ音楽院の場所は知らなかったので、いくことはかないませんでした。

 

 ピエタというと、イエス様が十字架につけられて、降ろされたあとで、母のマリア様に抱きかかえられているという構図をさします。一番有名なピエタバチカンの聖ピエトロ聖堂の入り口はいってすぐ右側にあります。この像はマイケランジェロの作品です。ちぼっと恰好つけて英語読みしましたが、ミケランジェロのことですよ。東京近くに住んでる人は、これのレプリカをタダで見ることができます。

 

目白の近くに結婚式場の椿山荘がありますが、その山の上に、カトリックのカテドラルがあります。カテドラルというのは、司教様がいらっしゃる教会のことです。司教さまは、神父様に仕える偉い聖職者です。その中からパパ様とよばれる、ローマ教皇を選ぶ選挙権をもつ枢機卿さまがいらっしゃいます。この教会の中に、レプリカが安置されています。詳しいでしょ?まぁ常識なんでしょうけど、うちはカトリックの信徒なんで、知ってるだけですけど。洗足式というイベントあるんですけど、最後の晩餐のときに、イエス様が弟子の足をあらってあげて、主であり、師である私が洗ったのだからあなた方も互いに洗わないとだめ~っておっしゃったことからはじまってます。なんとパパ様が私たちの足をあらってくださるイベントもあるんですよ。(ヨハネによる福音から)

 

ちなみに音大の洗足学園も、ミッションスクールではないですけど、クリスチャンだった創始者から、そのような意味でつけられたそうです。素敵ですね。

 

今のパパ様は、初めてアメリカを訪れた時、政治家との昼食会を断って、ホームレスの人たちと食事したそうですよ。キリストの弟子の後継者であるからには当然ですよね。お金持ちが天国にいくのは、らくだが針の穴を通るよりも難しいんだそうです。

 

脱線しましたね・・・でもキリスト教って、西洋音楽には大事なんです。バッハだって生まれたばかりのプロテスタント教会のために一生懸命音楽作曲したんですからね。

 

テーマはオペラでした。すっかり忘れてましたYO!

好きな歌い手さん、ご紹介するって、お約束してましたものね。この記事ですよ~

 

strings-classic.hatenablog.com

 うちの父はドイツ歌曲やってるわりにベルカント系好きなんですよね。プッチーニとか大好きですものね。父が聴いてる関係で、好きになっちゃうんですよね。父のおすすめですが、すごいですよ。このテノールさん。神の恩寵を感じます。

 

 

打ちのめされます。これを聴くことはエクスタシーに通じます。えっちな意味じゃないですよ。もちろん。ぬっそんどるま 聴いてみてくださいな。うますぎです。声もサイコーです。ルックスはちぼっと濃すぎるかな・・・いや、歌で評価すると満点です。

 

父も大好きなプラシド・ドミンゴの紹介だけに、もう、譲れないようですよ。でもパヴァロッティの地声こそがイタリアだと言ってまふ。ドミンゴは優等生すぎる声なんだそうです。ベルカントの世界はよくわからないでふ。でも、歌える人はうらやましい限りです。私は歌えないまま、翼をもがれたまま、低空飛行でヴァイオリンを弾くしかないのだなぁって感じます。私のヴァイオリンは歌の翼なんです。いつかは大空に羽ばたきたいな。翼をくださいですよ。はいっ

 

オペラは悦楽の世界です。エクスタシー満開、全開です。不条理なストーリーが多い感じしますけど・・・

 

高校の授業でみた、カヴァレリア・ルスティカーナとか、忘れらないです。えーっ、このストーリー無理!な感じです。お子ちゃまなうちには、人魚姫もハッピーエンドが必要なのでしょうか。そうそうリゴレットもやるせないですよね・・・つらいです。でも往々にして人生ってそんなものなんでしょう。アメリカの能天気よりは、イタリアの包み隠さないリアルのほうが好きです。

 

あぁ・・・うまく歌えたらなぁ・・・